scene0 「否定屋の彼と。」
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「行くのか?」 「行くのさ」 「何処に?」 「舞台の上に」 結論は出ないまま。 脱線に脱線を繰り返した長考は打ち切られ、中途半端に吊る下がり、 そしてようやく、この茶番が幕を引き、お待ちかね、台本の無い本番が始まる。 半身の僕と、 消えかけの君の、 きっかり半分だけ本当で、残りの半分で歌うような物語。 さあ、はじめようか。
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