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「プログラム?」
「ええ、プログラム」
「あの、アレか?コンピューターとか、ロボットとかそういう?」
「…何が言いたいの?」
眉間に皺を寄せた彼女が、訝しげに問う。
苛々とした気配。まさかいきなり殴られはしまいが、彼女の知っていることを教えてもらう前に喧嘩別れするわけにはいくまい。
「あー、いや、ほら、あんまり突拍子もない話だったからさ、はは…」
曖昧に濁す笑い。効果の程は、
「……まあ、いいわ」
あったようで、何よりである。
弛緩(しかん)した空気を引き締めるように、彼女は息をひとつ、鋭く吸って、
「ともかく、アレの行動には法則が存在していて、決まったアクション以外は起こせないハズなの」
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