24 訪問-2

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「充分、味わっていますとも。とても美味しかったですよ、高橋さん。ごちそうさまでした」 「おそまつさまでした」 にこにこ笑顔で面と向かってお礼を言われ、少し気恥ずかしい気持ちで応えを返すと、 探偵さんはビジネスバックを抱えて、「じゃ、そろそろ、おいとましようかな」と、腰を上げた。 「今度三人で、酒盛りでもしましょう」 「え、あ、はい。そうですね、ぜひ」 いきなりのお誘いに、とまどい、しどろもどろになってしまう。 でも、 私に向けられる、探偵さんの眼差しは男性のものと言うより、近しい肉親のそれのように柔らかい。 「別に、二人きりでもいいですけどね、僕は。あ、ちなみに、僕はフリーなので、ご心配なく」 「あ、あははは……」
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