24 訪問-2

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探偵さんの分のグラスを下げて、腕時計に視線を走らせれば、12時10分。 既に、お昼を回っていた。 中央病院までは、ここから車で約30分ほど。 今から向かえば、午後の診療開始時間には、余裕で間に合う。 朝食がだいぶ遅かったから、昼食をとるには、まだ早いとは思ったけど、念のため。 「課長、お昼どうされますか?」 キッチンスペースから、 ソファーに腰を下ろして、アイスコーヒーの残りを飲んでいる課長に聞いてみる。 「ああ……昼か。俺は、まだいいかな。あまり食欲ないし。君はどうする? 何か食べるなら、ルームサービスを取るけど」 ルーム・サービス! 課長の口から、当たり前のように飛び出した、ハイソ・ワードに、思わず目を丸める。
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