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お?おおおお!?
なんだこれは…。
画面に綴られているのは破格な金額。
この値段で駅はやっていけるのだろうか?
「と、とりあえず…。俺が行く駅、は…これ、だな」
ジイヤに持たされた小銭を投入すると、ボタンが唐突にオレンジに光る。
うおっ!?っと声を出しそうになったが、カリスマ的反射神経で飲み込んだ。
「おおぉ!これが切符か」
本当に紙切れだ。
小さな紙を無くさないように握り、人の流れに沿って歩く。
人々は細く区切られた場所を何かを使って通っているようだ。
ある人間は財布を。
ある人間はカードのようなものを。
ピッと細長い機械が鳴ると、遮断していた小さな扉が開くようだ。
「…む?」
俺も同じように切符を機械にかざしてみるが、目の前の遮断している小さな扉はビクともしない。
何度ペタペタと押し付けても動かない。
まさか切符が偽物だったのか!?
偽物だからあんなにも破格な金額でこんな安っぽいのか!!
「くそぅ…庶民は騙し合いで少ない金をむしりあっていたんだな!?」
すっかり萎れてしまった切符を恨めしく睨むが、こいつに罪はない。
こいつはあくまで利用されたのだ。
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