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くそっ!本物の切符はどこへいった!!
さっきの女も知らず知らずのうちに騙されていたのか…。
「あの、どうかしました?」
切符とさっきの女に同情の念を抱いていると、知らない男に声をかけられた。
160センチ後半くらいの身長に、少し長めの黒い前髪。
ぽやっとした瞳は瑠璃色で、男にしては大きくくっきりしているように見える。
「な、なな何だ貴様は!」
「貴様って…。改札の前で頭抱えてたから、どうしたんだろうと思っただけ、で…」
この細長く区切られた機械はカイサツという名前らしい。
「こいつが俺を通さないだけだ。さっき買った切符も偽物だったのでな」
「切符が偽物?いやいや、そんなわけはないでしょう…」
貸してと言われ、紙切れを渡すと、男はカイサツに紙切れを入れた。
「何をする!そんな使い方でらないだろう!?ピッてするんだぞピッて!」
だがカイサツは故障した様子も無くガッションと小さな扉を開かせた。
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