第1章

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「あんなけしからんシリコン乳、蹴散らしてやるわっ!  今や世界は空前のノンシリコンブーム……シリコンなんてもう古いッ!」  挑戦者の少女の名はるーぴょん。  AAカップのブラジャーをこよなく愛用するひんぬー娘である。  不幸にも貴族の学校であるはずの本学院の入学初日、家督が没落した元貴族。  主食は一食500粒のごはんとふりかけという組み合わせ……棚にはありとあらゆる種類のふりかけを常備し、日替わりでループしている。  ショッキングぴんくのマンキニは、伸縮素材を使っているにもかかわらず、全く伸びた気配さえ感じさせないギャザーが残る全幅仕様。  当然ながら、股に食い込むこともなければ、盛り上がった乳で先端から恥部までの生地が浮くことは1mmたりとも有り得ない。  急な腹冷え対策に用意した腹巻きと勇者への憧れから着用したマントがぱたぱたとはためく。 「マンキニはお色気じゃないの。  萌えアイテムなの、萌えっ!!  ボイン科を希望していたあたしをひんぬー科に閉じ込めたウラミ……っ。  ここで晴らしてやるわっ!」  るーぴょんに負けていった者達はすべて、ひんぬー科の者たちだった。  ボイン科のそこにいるだけで罪、けしからんダイナマイトおっぱいの被害を日々疑問に感じてきた者達だからこそ、平民貴族の枠を超え、るーぴょんの熱い想いに屈し、素直に勝ちを譲ったのだ。 「さあ、待っていなさいっ、ダイナマイトおっぱい……ひんぬーの底力というものを見せてやるんだからっ!」
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