第1章

6/7
12人が本棚に入れています
本棚に追加
/8ページ
「レディーースあーんどレディーースッ!!  さあ待ちに待ったこの瞬間がやって来たッ!  本日この学園祭の大舞台、クイーンに輝くのはッ!  前回覇者にて魅惑のダイナマイトおっぱい女王ハネージュか!?  または、ひんぬー業界期待の星、今大会のダークフォース挑戦者るーぴょんかっ!?  両選手、入場でーーーーすッ!」  マイクを握ったスク水姿の放送委員がテンションもアゲアゲに声を張り上げる。ちなみに彼女は中立の中間乳だ。  湧き上がる大歓声、三等分するギャラリー層。  絶対的ホルスタイン種。 「乳は愛を超える」 世界を股にかけるエリート、ボイン科の生徒。  デカパイでもなく、ちっぱいでもない。 「脇役、エキストラでもいいじゃない」 色々と潔い普通科の生徒。  そして、ひんぬーはステイタス! 「育てる楽しみをあなたに」 エブリデイ成長期ひんぬー科の生徒である。 「きゃああああーーっ、ハネお姉さまぁあああっ!  今日もちくびのピン立ち絶好調でいらっしゃいます、流石ですわ!!」 「ぐぬぬぬぬぬーーっ、あんな脂肪の塊に負けたら承知いたしませんことよ、るーぴょんッ!!  まな板の存在価値をあの乳牛にとくと教えて差し上げなさいっ!!」  円形ステージにて対峙する二人は互いに微動だにしない。  競技フィールドである半径5メートルの円。その中央に一本、開始線が引かれている。 「両者、前へ!」
/8ページ

最初のコメントを投稿しよう!