よーん

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今日は少し早めに大学に着いた。カバンを置いて席を確保して、エレベーターホールでベンチに座った。 すぐに朝倉くんも現れて、荷物を置いて俺の隣にやってくる。 「なんだか涼しくなったね」なんて会話を続けながら、俺は瀬戸くんを待った。 一限開始まで残り十五分。 正面玄関から瀬戸くんが入ってきた。 「せ、瀬戸くんおはよ!」 小走りに近づいた。瀬戸くんはチラリと目線を向けて、ただそれだけだった。 「なんだ、ずいぶんと疲れているじゃないか」 「……お前ら、消えろ鬱陶しい」 ……えぇー。 靴を鳴らしながら歩き去っていく瀬戸くんに、これ以上話しかけることなど出来ない。 朝倉くんと一緒に背中を見つめながら、顔を見合わせた。 「俺、何かしたかな……?」 「分からない。瀬戸だからな」 その説明で事足りるっていうのは問題があると思う。 「とりあえず、戻ろうか……」 なんか怖いけど。
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