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「おーい、何ボーっとしてんですかー? お前の頭にはシラスでも詰まってんですかー?」
眉間にシワを寄せながら、どすの利いた声で俺を急かす――俺の愛しい人。
普段はもっと丸みを帯びた毒を吐くけど、今回は俺が悪いということで耐えています。
「お前さあ? この間こそ英語の予習できてなくて焦ってたじゃん? 指名されて答えられなくて俺が助けてやったじゃん? ん? 学習って言葉知ってる?」
はい、今日もしてなくて助けてもらいました。
「なあ? なに黙りこくってんだ? 声帯剥ぎ取るぞコラ」
「……え、いや、ごめんなさい」
「許さない」
「う……」
三日前、講義も終わりもう帰るだけだというのをファミレスに誘って、当たって砕けろという思いで告白した。
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