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じっと見ていると、瀬戸くんと目が合った。目を逸らそうとしたけど今度は逸らさずに見つめ返す。怒られたくないもの。
「アレだ。着替えとか用意しておいてくんね? 洗濯機の上に置いてくれてたらいいから」
胸を拭きながら、さも当然のように頼まれたことに返事をする。
「……すまん、寒いから閉めるわ」
「あ、いや俺こそじろじろ見て……ゴメン」
「――変態」
ドアが閉まる前にポツリと言われた言葉は、そんなに大きな声じゃなかったけどしっかり聞こえた。
残念ながら抗議の声を上げる前に閉まったドアに言葉を飲み込むしかなかったけど、風呂場から聞こえた笑い声に苦笑した。
あまり袖を通していないジャージを用意して、下着と一緒に置いておいた。
テレビを見ながら待っていると、「ふいー」と言いながら瀬戸くんが隣に腰掛けてきた。
「サンキュ。下着は新しいヤツだろ? 洗って返すから」
「え、大丈夫だよそんなことしなくても」
「――匂いとか、たしなむの?」
「そんなことしないよっ!?」
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