第1章

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今から10年前。 結那12歳、小学校6年生。 先生「では、次は美術室に行きましょうね~。」 児童「はーい!」 結那「ねぇねぇ、びじゅつしつってなぁに?」 結那の友達「美術室っていうのは図工室みたいなものだよ!」 結那「そうなんだ~!楽しみ~!」 先生「こらこら、結那さん!走らないの!」 ?「おぉ。元気な子だね。」 結那「…。」 ?「こんにちは。先生の言うことちゃんと聞くんだよ。」 結那「…は、い。」 先生「…どうも、すいません。」 ?「いえいえ、全然大丈夫ですよ!」 生徒「おい!のっつん、教師ぶんな笑!」 大祐「こら!のっつんって言うな!野本先生だろ!」 生徒「はーい。すいませんー。 野本先生ー。」 大祐「ったく。延ばすな!」 生徒「あはははッッ。」 大祐「…ごめんなさい。みなさん。先生の名前は野本です。美術を担当しています。美術は分かるかな?」 児童「図工!」 大祐「そうですね!正解!美術の授業はとっても楽しいからね~!」 生徒「超ラクだよ~!」 大祐「こら!ラクって言うな!」 結那「ラクって?」 大祐「…ラクって言うのは…って、説明したらダメだ…。 ラクって言う言葉は忘れようか。」 結那「えーラクってなぁに?」 大祐「…えー。仕方ないな。 ラクって言うのは簡単ってこと!」 結那「びじゅつって簡単なんだー。」 大祐「か、簡単ってわけじゃないけど…。」 結那「結那、びじゅつ楽しみにしとく!」 大祐「…。簡単じゃないけどね笑 でも、楽しい授業だからね。待ってるよ!」 結那「はい!」
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