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―――― 春の ‘‘ 鎌倉 ”
「俺も、お前が好きだ」
桜の花びらが春風に舞う。
温かな陽気の中、あなたは私の目をまっすぐに見てそう呟く。
この日、とても強く吹いた風は、春の雪を降らせ、私の頬もピンクに染める。
2年の片思いに終わりを告げた。
夏の ‘‘ 江ノ島 ” ――――
「ずっと、一緒にいような」
陽を受けた波が、まるでガラスの破片を散りばめたように、海面に照らされてキラキラと輝く。
手を繋いで歩く波打ち際で、真夏の温度に負けないような蕩けるキスをして、「うん」と私も頷いた。
その約束の証に、2人で同じネックレスを買った。
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