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ひざまで、唇を滑らせたあと
音を立てて舐めてやった。
もそ。
っと、布団の固まりが、動いた、次の瞬間。
固まりから、足の本体が飛び起きた。
「おはよ」
ぼさぼさの頭。
声がする足元に顔を向け。
……しばらく見つめあう。
「な、なな…っ」
ペッチー……ン。
オレの彼女は
寝起きが超悪くて
クチより先に手が出るけど
好奇心旺盛で
なんにでも挑戦する姿勢は
誰にも負けないと思う。
でも
このあいだ、ペットショップで
猫飼いたいってねだられたときは
ホント、真面目に反対しちまったよ。
だって
オレの両手両足、全部
目の前にいる猫でふさがってるからさ。
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