31人が本棚に入れています
本棚に追加
っつ!
「驚いているね、それもそのはず。見ず知らずの者に名前を知られていたらね」
そう、榎本章とは俺の事だ。
「年齢、17歳。家族構成母、祖母そして犬。趣味は読書とゲーム。通っている学校は都立園生高等学校。………あっているかな?」
…………。ストーカーなのか?この男は。
「はい、あっています」
口調こそ落ち着いているが、目の前の男に改めて恐怖を抱いた。先程とは別の。どこまで知っているんだろうか。まさか、あの事まで………?
「別にストーカーではないよ?ここにある資料をそのまま読んだだけだ。…スポーツ経験も多いみたいだね」
男はその資料に目を通して行く。そしてあるページで手を止めこちらを一瞥する。そしてニタニタといやらしい笑みを浮かべ口を開く。
「君は残念な人間だったんだねえ」
最初のコメントを投稿しよう!