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「やややばいいいいい!!!!!」
その仮兵士が、15歳の高浜銀である。
彼は普段見せない冷静さを失った獣のような醜態を晒しながら講堂へ駆けていった。
「到ちゃーく!!!」
僕はホワイトピース在住の仮兵士、銀である。
講堂へはついたものの、講義はもう始まっているらしく、
「何やっているんだ!!!!」と、教官にどなられ、僕は遅れた2分間分立たされた。
おかげで4分も損したんだ。
まあ、軍隊だからね。こんなことがあってもしょうがない、と僕は開き直った。
教官に呼び出されて冷酷な視線を皆から向けられる中、どうせなら、と僕はあえて大股で堂々とした歩きで席についた。
講義をしていた上官は、僕のことを一瞥してしばらく講義を止めてたが、座ると同時に、
「よろしい。では、先ほどの続きから。」と、再び講義を始めた。
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