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せりな「王様ゲームって、あれでしょう? 午前0時に王様からの命令メールがケータイに届いて、従わなければ殺され……」
……と思いきや、せりなの発言でいきなり空気が怪しくなる。
アル「何だよそれ……」
ジャック「いや、そもそもここって時間分かんねえから違うだろ」
険しい顔をするアルデュークをフォローしようとジャックがツッコミを入れる。が、
アル「ケータイって何だよ……」
ジャック「そっちか!」
その小さな良心はアルデュークには微塵も届いていなかった。
せりな「ふふ、冗談よ。この前、知り合いにそんな小説の内容を聞いたから」
グレ子(本当か怪しいな……)
ジャ「それで結局、王様ゲームとはどんな物何だ?」
ファーナ「おーさまげーむ……それすなわち、みんなでたのしむげーむ!」
ジャ「なるほど、さっぱりだ」
隼人「まあ、いっぱいいたら盛り上がるんだよ。そう、フィギュア観戦のように!」
コルティ「また主語が抜けてますよ……」
アル「それよりフィギュア観戦って何だ?」
スカーレット「さあ……」
なんとなく軌道修正されたのはいいが、この司会者2人ではどうにも“王様ゲーム”の概要が伝わってこない。
そんな彼らに変わって説明役をかって出たのはキャスケット帽を被った少女――真衣だった。
真衣「はいはいっ! はーい! 王様ゲームのことなら猫目さんに教えてもらったからバッチリだよ!」
グレ子「待て、真衣。嫌な予感しかしないんだが」
シキ「本当? じゃあ、教えてもらってもいいかな?」
真衣「うん、もちろん!」
グレ子「って、聞け!」
グレ子の制止も虚しく、真衣は自信満々に説明を始める。シキとスイ、王様ゲームを知らない他の参加者達は皆興味有り気に聞き始める。
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