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隼人「さーあ、始まりましたっ! 植木蜂主催【スター6666個記念、王様ゲーム企画】! 司会はこの俺、門福隼人<カドフク ハヤト>と」
ファーナ「ふぁーな、おおくりする! よっ!」
仲良くハイタッチを交わしあう司会者達。そんな2人のハイテンションな言動に、その場にいた人間は皆呆気に取られてしまう。
が、その中の1人が面倒臭そうに一歩前に出て口を開いた。
???「おい、ちょっと待て。説明も無しに2人で勝手に盛り上がってんじゃねえよ」
隼人「え? 今言ったじゃん。“王様ゲーム企画”だって。俺、ちゃんと言ったぜ?」
???「いやいや、明らかに説明不足だろうが。いきなり変な招待状送られてくるわ、参加に丸したら急にここに飛ばされてくるわ、あんたらは勝手に話し始めるわ……そもそも何で俺がツッコんでるんだよ!」
??「ま、まあまあジャック。この人達だって悪気は無さそうだし……」
明らかに興奮状態のジャックを宥めたのは、彼の横にいたツインテールの少女だった。
ジャック「アキ……いいか、こいつらは悪気は無くても、悪意の塊なんだよ」
アキ「そうかなぁ……」
隼人「あ、夫婦喧嘩終わった?」
アキ「してないよ!?」
???「……そもそもあんた、聞く気無いだろ。遊び始めてるし」
ジャックから少し離れた場所にいた袖無しパーカーの少女が、会話に参加する。
彼女の言葉に少し驚き、ジャックは司会者の方を見返した。
……いつの間にか司会者の隼人の後ろには、1台のガチャポンが置かれていた。しかもジャックが喚いている間に何回か遊んだらしく、隼人の手にはガチャポン特有のカプセルが握られていた。ポケットもいつの間にか膨らんでいる。
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