第0話

4/9
8人が本棚に入れています
本棚に追加
/87ページ
グレ子「……何だ?」 訝しげに後ろを見つめるグレ子。 ??「ん……あれ? ここは……?」 ???「いったた……あれ!? プリン! 私のプリンはっ!?」 ????「く、クリスさん、とりあえずどいてくださ……っ」 真衣「いち、にい……ろく。わー、団体さんだね!」 真衣の言う通り、そこには6人の人間が倒れこんでいた。いや、正確には1人だけ見事に着地? に成功している。 ?????「ここは……あんた達は?」 現状を把握出来ていないのだろう。着地にたった1人成功したピンク髪の少女が、真衣達に問いかける。 それに真っ先に答えたのは、“自称”司会者の隼人だった。 隼人「え? 届いただろ? 招待状。ここは王様ゲーム企画の会場だぜ」 クリス「王様ゲーム企画ぅ? まさかあれ、本当だったなんて……ていうか私のプリンどこっ!」 先ほど“クリスさん”と言われていた紫髪の少女が、尻に敷いている(物理)少年の上に座り直してそう言った。 ????「クリスさん、とりあえず落ち着いてください!」 クリス「私のプリンー!!!!」 よほどプリンが好きなのか、クリスは仲間であるはずの少年の言葉を無視して叫ぶ。 真衣「はっ! あの人はもしや……かの有名なプリン様!?」 グレ子「プリン様? 有名なのか?」 真衣「風の噂で聞いたことがあるよ。プリン様……私にはそう呼ぶ義務がある……!」 ジャック「ちょっと待ておい、戻ってこい」 話が余計にややこしくなると察したジャックが、真衣の頭をキャスケット帽越しに軽く掴んで止める。 真衣「はっ! 私は何を……」 グレ子「真衣……」 わざとらしく覚醒したような反応をする真衣を見て、グレ子は溜め息を吐いた。 image=487240392.jpg
/87ページ

最初のコメントを投稿しよう!