第0話

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??「お、ジャック! 久しぶりだな!」 そのうちの1人――金髪で赤目の少年がジャックに声をかけた。 ジャ「……誰だ?」 が、先に反応したのはアメトリンと言葉を交わしていた銀髪ポニーテールの青年だった。 ジャック「そういえばアンタもジャックか!」 ……ここで思わぬ事実が発覚してしまった。 隼人「あ。そういや今回、ジャックが2人いるんだった。ややこしいなー」 ジャック「いや、これ明らかにわざとだろ。こうなる事最初から分かって人選したんじゃねえのか?」 ファーナ「ふぁなたち、しかいしゃ。しらなーい」 ジャック「……………………………………………」 アキ「ジャック! 落ち着いて落ち着いて!」 ??「……ここ、とても賑やかだね、スイ。王様ゲームってなんだか楽しそう」 周りのやり取りが楽しかったのか、くすり、と萌黄色の髪の少女が微笑んだ。 少女の言葉に、手を繋いでいた金髪天然パーマの少年が優しく言葉を返す。 スイ「んー……まあ、アルやジャックもいるし、知らない奴は多いけど危険な感じにはならなさそうかな」 シキ「そう、ジャックもいるんだね。どおりで聞いたことがある声だと思った。今日は楽しい1日になるといいなぁ」 スイ「ああ、そうだな」 2人のほんわかしたやり取りに、少しだけ会場が和んだ。 ああ、あそこだけ空気が違うな。と何人が思った事だろう。 アル「……というわけで。これで全員揃ったな!」 スイとシキを気にしながら、今まで珍しく静かにしていた金髪赤目の少年――アルデュークが口を開いた。 隼人「アル先輩、レット先輩、ちーっす」 まるで部活の後輩のように軽く挨拶する隼人。その言葉にアルデュークと、彼の横で微笑んでいた三つ編みの少女――スカーレットが反応する。 image=487240130.jpg
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