起死回生
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「カズ――くん」 自分の声が、頭に響くほどの声で私は叫ぶと、カズくんの胸のなかに飛び込んだ 頭は真っ白 ただ、私を受け止めて抱き締めてくれてるカズくんに埋もれて 優しく私の名を呼ぶその声の中で身を預けた 「美紗緒」 ――カズくん。 カズくん、私。 「まだ、――お前の身体。傷付いてない?」
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