第一話「僕が変われば」

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一体何の話をしてるんだろう。僕の『何が』調子に乗ってるって言うんだ? こいつらの言う事は、いつも理解に苦しむ。 僕は別に、例えば障害児とかいう訳じゃない。脳に特別な害を持っているとかではない。普通に産まれて、一応普通に育った健全な人間だ。 でも、こいつらの言う事は分からない。 僕は昨日落とし物をした人に、ノートを渡したまでだ。 もしかすると僕が、女子と接してるのが嫌なだけなのか?確かに珍しいけど、そんなに気になる事なのか? 「調子こいてんじゃねぇぞ」 僕が何も言わないでいると、またソイツが言った。背後にはいつもの三人の面子もいた。 「僕は別に」 「ムカつくんだよ」 「ぼ…」 「調子こいてんじゃねぇ」 ソイツらは僕の肩にドンッ!とぶつかり去ってった。
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