第1章 ログイン

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ここは昼間だと言うのにカーテンを締め切り、部屋は薄暗い。 机にはお菓子の袋や、空のペットボトルが置かれ、余り綺麗な状態とは言えないだろう。 その八畳程の部屋に、パソコンの灯りだけが辺りを照らし、今現在、椅子に座る僕の前には、話相手である男が映っている映像画面が空中に浮いている。 「なあデンジャラスでグローバルだとは思わないかい!?」 その映像先の青年は、何処かの貴族のような華麗に振る舞って見せるその仕草には、長い付き合いである僕も、流石にうざさを感じ得ない。 そんな事をやっているから虐められるんだよ。 そう喉元まで出かけた言葉を、僕は呑み込んだ。 「はあ…。もうその話はいいだろう…。」 溜息を吐き、手の平をヒラヒラとさせる仕草をして見せると、僕の目の前に展開されている映像に映る、茶色毛のウェーブ掛かった長髪の青年は、口をこれでもかと開ける。 「なあっ!ユ、ユーはぼ僕に去れと言うのかい!?」 何事も無かったかのように、うんと頷く自分が正直冷たいとは思わない。 これは毎度の展開であり、二人に取ってはありふれた光景なのだ。 「ヘイユー!君のフレンズは僕だけじゃないかい!?そんなマイフレンズを軽くあしらうなんて! 僕と君の境遇は一緒だろ!? つまりは一心同体なのだろう!? それはマイファミリーじゃないか!」 彼が言っている事事態、他の人が聞けば意味も不明瞭で煩わしく思うだろう。 でも、僕はそんな短慮で心の狭い性格をしてはいない。 ただ、一つ彼の言葉の中にあった神経を逆撫でする事意外は。 「その事は言うなって言っただろ。」 眉間に皺を寄せ、自分でも驚くぐらいに強く出た言葉。 自分の強く言ってしまった言葉に、ようやく画面の中の男は気付いたのか、ハッとした表情を見せる。 「す、すまない。これは僕の失言だった…。」 シュンッとする姿を見て僕は、はぁっとまた溜息を吐く。 「ヴァイス。COはやりたくない…。 僕は彼処には入れない…。」
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