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湯浅の後は、土井と松尾と渡邉が呼ばれていた。
「お前達の前半のパフォーマンスは可も無く不可も無くだった。今のままじゃ、Bの朝田と篠原と高木と交代だ。アドバイスはしない。自分で見つけて行動しろ」
乃木はアドバイスを敢えてしない。
ここでアドバイスをして壁を越える手助けをしたとしても次の壁にぶち当たったときまた助けられるとは限らない。
そういった理由がある。
乃木自身も小学生の頃に所属していた福岡エターナルFCユースで、同年代のレベルの高さと自分とはかけ離れていてる才能を目の当たりにした。
その後、U-18ユースには入ることが出来ず、福岡の強豪の高校に進み、全国大会に出場し、福岡第一高校をベスト8にした。
その頃が選手としての乃木のピークだったのかもしれない。
Jリーグからオファーがあるかと言われていたが結局は来なかった。
その後、大学も推薦で関西体育大学に進学した。
自分がJリーガーになれないのは分かっていた。それはいつからだろうか？ユースで同期との差を見せつけられたときか、それとも、他の高校生達とは一線を画すようなプレーを国立でしたにも関わらず、オファーが来なかったときか、、、
いつかは分からない。
それでも、Jリーガーになれなくともサッカーに携わって行きたい。
そう思って、高校の体育教師の免許を取り監督の道を目指すことを決めた。
今は、プロの監督に就任するために、ライセンス取得の勉強中だ。
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