0人が本棚に入れています
本棚に追加
残って4人を見張っている村人達は、いまだヒソヒソと話し合っている。
すると突然、沙穂が3人にコソコソと話始めた。
沙「あのさぁ、よく分かんないけどこんな時にすることは1つだと思うんだよね」
未菜日「「「な、なに?」」」
沙「ダッシュ&ゴーッ!!」
どやあぁぁぁぁぁぁー…
菜「つ、つまり逃げるってこと?」
未「私走りたいっ」
日「えっ、走るの!?」
沙「でわでわ、レッツゴーッ!」
そう言って、なんだかんだ全力疾走した4人でした。
ーーーーーーーー…
ーーーー…
ーーー…
沙「っだあぁぁぁぁぁぁー…自分で言っておきながら疲れた。アホだなぁ」
日「アンタほんとアホッ」
未「ってか何でこんな事になってんの?」
菜「未華に同感っ!」
日「全部テストのせー!」
未「そーかもなぁ」
日「目覚めて村人に囲まれて追いかけられる身にもなって欲しいよーっ!」
菜「それは日々希だけ」
日「ちょっ、ひどー!」
なんてことを愚痴りながら休憩する4人。
沙「ところで日々希。その背負ってる大きいリュックなに?」
日「ん?な、なんじゃこりゃー!?」
菜「日々希、気が付くのが遅すぎだよ?降ってきた時から背負ってたじゃーん」
未「私も薄々気にはなってた」
やはり変な事が起こっても日々希は天然だった。
日々希が背負っている緑のリュックは勿論4人の中の誰の持ち物でもない。
考え込んでいると聞いたことのある声が聞こえてきた。
?「まぁまぁ君達、早くその中を見てご覧なさい。役に立つ物が沢山入っているよ?」
未菜日沙「「「「…………」」」」
?「あれ、どうしたんだい?」
沙「さっきの狐男っ!!」
日「きゃあぁぁぁぁぁーっ!?」
未「……」
菜「日々希うるさいっ!」
沙「ってか狐男っ!さっきはよくも…責任とって村人止めろおぉぉぉぉーっ」
狐「まぁまぁ落ち着いて」
4人が落ち着けないのも少々分かる。それは、狐男と勝手に呼んでいるが、さっき古い神社で集まっていた4人をここまで落とした若者だったのだから。
未「…さっき役に立つ物がって言った?」
菜日沙「「「…未華ナイスッ!」」」
最初のコメントを投稿しよう!