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ノルウェージャン・フォレスト・キャットという猫がいる。
某ビートルズの曲名みたいと思ったら、ノルウェーの森猫。
普通にそのまんまの意味だった。寒い北欧ならではの長い毛。
故に寒さにも強く、とても人懐っこく好奇心旺盛であり、
知的で、遊ぶのが好きで、イタズラもするが勝気でもある。
高い所が大好きなのは、周囲を観察する為だともいう。
そのわりに寂しがり屋な面もあって、他の猫と遊んでると
嫉妬なのか、割り込んでくる事があるようだと書いてある。
我が家のウェジー(アメリカ風の呼び方)は♂2歳。
「ノルネコ」さん。やっつけにも程がある命名だけど
本人(猫)が、この名前にしか反応しなかった。
というわけで仕事から帰宅して、ドアを開けた直後に
猫玩具が玄関に広げてあり、期待の眼差しで見ている。
別にお疲れ様のお迎えという意味ではないようだ。
残業帰りで玄関で運動会をして、ようやく免除されて
着替えて風呂に入る。そういえば今日は職場の方から、
出張土産のお菓子を貰ったのだった。居間に鞄事、放って、
疲れを癒すには、ハーブティーと甘い物だなあ。って思う。
いい湯加減でしたと。何故かお菓子の包みが引き裂かれ
中身の方は立場がない程、箱のまま退かされている。
代わりに、リボンで新体操の特訓に励むノルネコさん。
ソファーで審査員の点数出るまで辞める気はないらしい。
適当に、じゃらしアイテムを点数板に見立てて、10点!
というと、ようやく満足したようだが、マイ・リボンを
手放す気も無いようだ。
ハーブティー(ラベンダー&カモミールジャーマン)を
淹れて、お菓子の箱を開けようとすると、ノルネコさんが
近寄ってくる。こういう場合、欲しいというより何なの?
という好奇心である事が多い。なので、その隙にリボンを
引っ張ってみる。
ガジガジになって解れていて、どう考えても長さが短い
「食ったな。」本人は気にする様子もない。
とりあえず、お茶は熱いので、部屋を変えて飲む事にする。
だが、くっついてくる。キッチンにも着いてくる。
さっき玄関で散々、遊んであげたじゃないか。
「さっきはさっきで今は今。これとそれとは話が違う。」
こういう嫌なクールな視線を、飛ばしてくる。
明日は幸い、休みである。今日はもう寝よう。
寝室に入ると、リボンをくわえたままノルネコさんが来る。
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