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「なんで一緒に無視とかするの? ありえないよ」
「ごめんてば、怖かったんだもん。瑠璃があたしのことなんて何とも思ってなかったらって思ったら」
「だからって……」
「ストップ。羽島ちゃん」
磯貝先生が、あたしの手を握ってハッとする。
震えていることが判ったからだ。
「……この2日、あたしがどれほど心細い思いをしたと思ってるの」
「ごめん……」
万里子はゆっくり立ち上がると、そのまま会議室を出ようとする。
「水木ちゃん?」
「たぶん、みんなまだ帰ってないから──あたし、自分で話してくる」
「えらい。でも、ここに来てもらってもいいんだよ」
磯貝先生が言うと、万里子は「まず自分で言う」と言って、会議室から出ていった。
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