1人が本棚に入れています
本棚に追加
とりあえず皆が落ち着いて席に着いたのを確認してから説明を始める。
「えぇと…飛び級制度と言うのはご存知ですか?」
僕の言葉にまぁあれだよね?漫画でよくあるあれ。みたいな言葉がちらほらと聞こえる。
いや、外国で実際に取り入れられている制度なんだけどな……
「海外ではその飛び級制度が広く取り入れられており、教育事情が他国に遅れを取っている日本はこれを取り入れたらと考えたわけです。」
そこが問題点じゃないだろうに。
「そして、実験体第一号としてとりいれられたのが僕です。」
静まった教室からははぁ……とかへぇ……とかふぅ……とか気の抜けた声だけが聞こえる。
うーん……やっぱり現実感わかないよなぁ…
「はい、というわけで海唄君と仲良くしてあげてくださいねぇ」
「そこだけ綺麗にまとめようとするんですね先生」
ちゃっかりなのか抜けてるのか。
最初のコメントを投稿しよう!