終焉

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部屋にたまっていくゴミ いつしか風呂も必要がなきゃ入らない ロータスにも、行かなくなって、外に出るのは必要最低限の生活用品の買い出しにだけ 誰とも話さない 誰とも、会いたくない 鏡を見ることが怖くなって、風呂場にあった鏡は叩き壊した 元気な頃の自分を頭に描いて――そのうち、空と地もわからなくなるくらい、ベッドの上で息をひそめていた
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