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なんでお前が茉麻の名前を口にする
どうしてここに来たんだ
――俺がいなくなったのを、確認するため？
茉麻の、側から
そんなことあるわけない、って
わかってるのに
｢何が、あったんですか｣
落ち着いた、声
わかってる――わかってる
七瀬が俺を慕ってくれてたこと
少しずつ、俺のお節介に心を開いてくれていたこと
頑なに、茉麻を視界から外そうとしていた七瀬は、無意識のうちにそれに惹かれていた、って。ことも
俺は首がへし折れたようにカクンと頭を折り曲げて
｢――頼むわ｣
そう、言った
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