終焉

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俺じゃない ――俺じゃ、なかったんだ 茉麻が去っていった時のあの 「何がおきたのかわからない」といった顔が、今でも忘れられない 恋愛経験なんてない、男なんてわからない はじめて男を知って、はじめて叩きつけられた裏切り 罵ることも、責め立てることも なにも知らない――真っ白だった茉麻を 俺との記憶だけで埋めてほしく、ないんだ
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