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俺の予感は、こっち方面だと大抵当たる。
ゴールドって、正直、2種類あると思わねえ?
すっげえ運転がうまいか、ペーパーか。
「何でまた、わざわざ練習してまで運転すんだよ?」
「今度、海に行くことになっちゃって」
「はい?」
今度はまたしても聞きなれない単語が出てきた。
海だと?
この上なくインドア派の癖に!
「人を乗せなきゃならないから、念のために練習しておこうと思って」
「ああ…そう」
珍しく機嫌がよさそうだから、詳しく突っ込むのはやめた。
何を思ったか自分から巣を出てきて、自分から何かをしようとしてるんだし、させておけばいいだろう。
…多分。
「じゃあ、夕飯までに一回乗っとく?」
気楽にキーを取り出して、そういった自分を、俺は呪う。
本人のやる気に水を差すつもりはさらさらないけど。
だけど。
人を乗せるって言ってたし、何かあってからでは遅いわけだし。
そこでこっそり手を打ったところで、感謝されこそすれ、誰に後ろ指さされる必要はないと思う。
「…もしもし、のんちゃん?俺、嵩史。あのさ、今度、ゆきちゃんが海に行くって知ってた?何か、車の運転するって言ってんだけど…」
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