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カラン
カラン
Bar の扉が開き
独りの女が入って来た。
腰まで伸びた長い髪は艶やかに光沢があり 透き通る様に白い肌。
まるで、童話に出てくる白雪姫の様だ。
黒のロングコートに黒いブーツ、黒い手袋
全て革製で統一されていた。
肩には長毛の黒い仔猫が乗っていた。
「いらっしゃいませ」
20代後半か30代前半?
のバーテンが答えるが、女の方を見ない。
狭い店内の客も誰も目に止めずに居る。
何故なら、このBarは都心から近いが、地下にあり『穴場』の様な場所。
テーブルでは、ポーカーに夢中な客。
カウンターは3人しか居らず、ゲームに夢中やら、寝ている客。
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