†暗殺†

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『穴場』と言うか『溜まり場』の様だ。 女はカウンターの隅に座ると一言だけ口を開いた。 「いつもの」 コートのポケットから煙草を取り出すと、面倒臭そうにライターで火をつけた。 「どうぞ」 直ぐに、バーテンが赤い液体の入ったグラスを女の前に置いた。 女はグラスを手に取り、バーテンに尋ねた。 「で?どいつだ?」 初めてバーテンは女の目を見ると、申し訳なさそうに小声で 「あちらのキャップを被った、カウンターの お客様です」 と、言った。 女はチラッと見ると 「STAFF ROOMへ呼べ」 と言うと、赤い液体を一気に飲みほした。
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