†暗殺†

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『STAFF ROOM 』 6畳程の全面コンクリートで出来た狭い空間は、異様な雰囲気で包まれていた。 ドス黒い染みがアチコチに散らばり、灰色だったであろうコンクリートは姿を変えている。 アタシとリンは部屋へ入ると声を発して話す。 「リサ ここ、以前はシンが使ってたんだよね?」 「みたいね アタシと出会う前でしょ?」 「臭いよ~ こんなに臭いとヤバくニャい?」 「そうだね あまり臭うと店内に漏れるな……… いくら酒場でも、臭いの種が違うからねぇ~」 「依頼人が来る前にサッと綺麗にした方がいいかも」 「だね 久々に入ったけど、これはチョットねぇ~」 アタシは部屋を見渡し、顔をシカメた。
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