原西と社長

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「、、、堪らない。」 甘い息とともに溢れた言葉に、とてつもなく煽られる。 指先で頬をなで。 そのまま胸元にくだる。 吐息とともに顎があがり、真っ白な首筋がたゆたうように暗闇に浮かんだ。 その白い首すじに唇をよせて、リンパにそって唇を滑らせる。 たどりついた耳朶を軽く唇で挟み込み、ゆっくりと舌先でなめあげた。 要の手が、胸元にのびてきて、クルクルと螺旋を巻きながら胸の突起に触れたかと思うと、柔らかく刺激された。 熱が一点に集りズボンを押し上げたのを感じたのか、密着した腰をすりつけてくる。 暴走しそうな己を感じて、軽く身をはなすと、要のシャツのボタンをはずして、手のひら全体で白い肢体にふれた。 しっとりと汗に濡れた肌はすいつくようで。 明るい太陽の光の差し込む社長室で、黒光りする机の上に白い肌が映えて。 倒錯的な光景にいきがあがる。 撫で上げながら、なめ下ろし。 素直に悦びを返す身体を堪能する。 良いところに当たれば声をあげて、もっととねだり、甘えるように刷り寄せられる。 堪らなくなって、くみしいた身体から、一気にズボンを引きおろす。 束縛を離れて立ち上がった要を、まよいなく口にふくんだ。 口内で脈打つそれを強く吸うと、要の口から悲鳴があがった。 吸い付いたまま頭を上下して、一気に高める。 絡み付いてきた手が、髪を引っ張って止めようとするが、構わずに追いたて責める。 ドクン。と、大きくソレが脈を打ったあと、要の身体が跳ねた。 震える身体を押さえつけたまま最後の一滴まで搾り取り、仕上げとばかりに露に濡れた要を丁寧になめあげると、名残惜しげに口を離した。 悩ましい瞳で荒い息をはく要の額にキスを落とし、浮かんだ汗を拭ってやる。
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