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小さくもらした呟きを逃さず、自身も快楽に震えながら、要が弾けそうな俺を搾りあげる。
強烈な開放感と共に吐き出した欲を、全
て飲み込んで包み込まれた。
チカチカと目の前に星が光り、力の抜けた身体を渾身の力で抱き締められた。
「、、、最高。」
耳許で呟かれた言葉に、また起き上がりそうになる己を心中で罵倒して、抱き締めかえす。
「身体は、大丈夫ですか?」
かなり無理をさせた自覚があった俺が訪ねると、小首を傾げながら
「良すぎて壊れるかとは思ったけど。
そしたら、君が治してくれるでしょう?」
身体に残る熱をのせた熱い息をはきながら、そう微笑む顔を見て、敵わないなと又しても白旗を上げる。
思えば出逢った時から、この笑顔には逆らえなかった。
惚れた弱味かとため息を落とすが、その口許は緩んだままで。
抱きよせてキスをした所で、盛大に鳴った腹の虫を笑われた。
アンタが笑ってるなら、それでいい。
晴れ晴れとした気持ちで、二人でオフィスを後にした。
完、、、、のあと、ちょっとだけ後日談。
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