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額に感じた暖かい感触に目を醒ました。
離れていく体温を追いかけて、目をあける。
すぐ近くに篠田がいる。
目を醒ました俺に気がつくと、嬉しそうに笑って、今度は唇に口づけを落とした。
軽く合わさるだけのキスを一度。
一旦はなれ、俺の目をみると瞼にもキスを。
啄むような口づけに、くすぐったさを感じて身じろぎすると、今度は深いキスが落ちてくる。
ゆっくりと、髪の毛にゆびが差し込まれる。
てぐしですくように、キスと同じ速度で何度も繰り返し撫でられて。
寝起きで力の抜けた身体に欲望の置火が頭をもたげる。
吐き出す息に、色がついたのを見逃さず。
かき入れた手を、緩やかに首に滑らせ、流れるように平らな胸の頂を擽る。
その間にも、口づけは深さをました。
丹念に口内をなめあげられて、腰が浮く。
あわさった唇から漏れる息は、既に吐息で。
片手は胸を刺激したまま。
もうかた方の手は、更に肢体を下り、柔かな草原を過ぎて内股を撫でる。
与えられると思った刺激よりも緩やかな愛撫に焦れて、腰が揺れた。
浮き上がった腰に気がついた篠田が、宥めるように首筋をなめあげ、太股を撫でていた手をそっと滑らせる。
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