スタンド バイ ミー

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だが、今日の熱はいつもと何処か違った。 洋服の隙間から差し込まれた手が、発熱しているかのように高い。 背中を撫で下ろした指が、後ろの双丘に伸びて、その麓を優しく刺激された。 玄関先で靴も脱がず、それまで触られたことのない箇所を触れられて身体が震えた。 いや、一度だけ。 篠田が好きだと自覚した朝の。夢でだけ犯された。 けれど、篠田とこういう関係になってからも。前では何度も逝かされたが、ソコに触れられることはなかった。 突然の愛撫に、身体がはねる。 慣れない刺激に、拒絶を返した。そう最初は思った箇所が、明らかに熱を帯びて次の刺激を期待して内部が震えたのを自覚する。 記憶にはないが、身体が覚えている。 そうとしか言い様のない感覚が、身体の奥から沸き上がる。 必死に篠田にしがみついた手に、篠田の大きな手が重なった。 抱き抱えられて、靴を脱がされる。そのままリビングのソファに連れていかれた。 馬乗りになられて、性急に服を脱ぎ捨てる篠田を見て、喉がなる。 少し痩せた気がする。 思わず伸ばした手で、篠田の胸筋に触れた。ピクリと身体を揺らして、色を湛えた瞳をすがめて俺を見下ろす篠田の欲情した顔。
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