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今から与えられる刺激を予測して、身体が戦慄く。
いつもなら、このまま前を刺激されて、二人で欲を吐き出して終わりだ。
それも充分に気持ちは良かったが、いつもどこかで寂しさと物足りなさを感じていた。
チュプリと濡れた音がして目をやると、篠田がチューブからなにかの液体を取り出していた。
起き上がる間もなく、その濡れた指を後ろに指しこまれる。
違和感と共にゾクリと背中をかけ上がる快感。
あきれるほど長い時間をかけて丁寧に解されて、あまりのよさに口の端しから垂れたヨダレをすくわれて胸に塗られた。
後と同時に丹念に刺激される雄と、小さな膨らみ。
身体中から感じる快感に頭の芯がしびれる。
「逝くっ。」小さく宣言した言葉を逃さずに、膨らんだ根本を押さえ込まれ、更に濡れた音を立てながらしゃぶられる。
身体に与えられた刺激を受けとめ切れず更に追いたてられ、視界が真っ白にそまった。
大きな波を乗りきって、喘ぐように空を向いた顎を捕まれて口づけを交わした時、熱い塊が俺を切り裂いた。
悲鳴ごと飲み込まれながら口づけし、唇を塞ぎながら楔を撃ち込まれ穿たれる。
限界まで開かれたソコに篠田が熱く熱を差し込む度に身体がはねた。
何度も、繰り返し突き上げられて、意識が飛びかける。
光がスパークする脳内で、フラッシュに照らされるように記憶の欠片が浮かび上がり、突き上げられる度にパズルのように繋がっていく。
自分では止められない激しい麻痺で、締め上げた篠田が体内に熱を放つ。
ギュッと抱き締めた篠田に、力の限りに抱き寄せられた瞬間にハッとしたように力を緩められた。
「痛くねぇよ。
もっと。抱き締めろよ。
俺を離すな。」
耳元で囁いてやると、放ったばかりだった篠田が固さを取り戻し、浅く突いてきた。
身体を強く抱き締めて固定して、器用に腰だけ動かして突いてくる。
敏感な場所ばかりを刺激されて、直ぐに火がついた。
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