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若木のようにしなる肢体。
すべらかな肌。
篠田に抱かれるようになって、色かを増した湊に引かれる男女は多く。
街を歩く湊を目で追う人間は多い。
なのに湊自身は無防備で。
今回も自分が止めなければ、その肢体を惜しげもなく人目に晒していただろう。
他の男が湊を視姦する様など、想像したくもない。
こんな時に痛感する。
湊を性欲の対象として捉えている自分と違って、あくまでも単なる男として見ている湊。
篠田が人前で肌を晒しても、意にもかいさない湊は違うのだ。
篠田とて、他の男の裸には興味もないがこれは違う。
他でもないただ唯一の恋人の身体を誰にも見せたくないという独占欲。
湊は篠田の身体には欲情しない。
だからこそ、念入りに抱く。
その肌を滑る手の触感を身体に覚え込ませて、欲望に身を焼くように。
内側から切り開く雄を意識させ、覚え込ませる為に。
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