新堂さんの初恋

17/22
前へ
/350ページ
次へ
「アンタは、綺麗です。 それに。要が思っているより、ずっと優しくて大人ですよ。」 身体中にキスを落としながら、原西が呟く。 彼が思ってくれるような人間になれたらいいのに。 切なさに胸が痛んで、涙がこぼれた。 手を伸ばして触れた原西が、限界まで容積を増やしていて、その熱さに驚く。 張りつめすぎて、辛いだろうに。 要の準備ができるまではと、おくびにも出さない。 原西のシャツに手を伸ばして、緩められていたネクタイを抜きとった。 そのまま原西の両手首に巻き付けて、強くしばる。 大人しくされるがままに従う男に、素直すぎるよと呟いて、その広い胸に股がった。 意図を察して逃げをうつ身体を押さえつけて、体重をかけて腰を落としていく。 咄嗟に塗りつけたクリームのお陰で怪我はないが、あまりの大きさに一度では飲み込めない。 一度沈ませた身体を少し浮き上がらせて、再度体重をかける。 何度かそんな事を繰り返して、やっと根元まで飲み込んだ。 ただ入れているだけなのに、身体の内側で熱く脈を打つ原西を感じる。 顔を見れば、縛られた両手で顔を隠して、赤く色づいた唇から浅い呼吸が聞こえた。 何度も煽られて、限界まできていた雄は、それから数度、上下にすりあげただけで一度目の精を放った。 内側から潤されて、スムーズになった律動を再開すると、獣のように唸って解放を求められた。 このまま最後までまた逝かせようとした企みを放棄して、その手を解き放つ。 途端に起き上がってきた原西に倒されて、力づよく腰を動かされて混ぜられた。 口から漏れるあえぎをとめもせずに、繋がれた箇所に手をやって、打ち付けてくる雄を挟みこんで指先でも刺激する。 早くなった呼吸に原西の熱を感じて、その熱に煽られた。 もっと。 この世の誰と寝るよりも強い快楽で虜にしたい。 出来る限りの手練手管と、情熱をもって。 快楽に溺れていく男を、引き寄せる。 堕ちてしまえば出られない。 そんな深みにまで、二人で沈んでしまいたい。 速度をました打ち込みに追いたてられて、甘くないて欲を放った。
/350ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1809人が本棚に入れています
本棚に追加