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要から贈られたのは、深いグリーンにも見える黒のシングルスーツで、中に着るベストもセットされていた。
共布と明るい色のズボンもついていて、身体にビッタリとそって着心地がいい。
図ったようにピッタリで驚いていると、銀色のネクタイを締めながら要が笑った。
「良く似合ってる。
これは、脱がせがいがあるよね。」
近づいてきた要がシットリと唇を合わせながら、舌先で口を開くように歯列をノックした。
抱き締めて、口づけを深くしようとすると、要に止められた。
「駄目だよ。
新しいスーツがシワになるだろ?
ジッとしてて?」
腰に回した手をはたかれて、両手を宙に置く。
満足げに笑われて、着せられたスーツの上から、緩慢な指の動きで胸元を刺激される。
緩やかに、決して急がない。
優しい指先に煽られた。
面白そうに煌めいていた瞳がすがめられて熱の灯ったソレに。要にも火がついたことが感じられて、尚更煽られる。
ネクタイも外さず、ただシャツのボタンだけをはだけて、肌を滑る手の動きに思わず唸った。
胸元で揺れる要の柔らかい髪に手を添えた。
このまま形の良い耳に手を滑らして、柔らかな肌に触れたい欲望が頭をもたげるが、要からの赦しがでない。
「、、、まだ、駄目ですか?」
耐えきれずたずねれば、ただ「駄目。」と、無情な言葉を返される。
既に熱を持って、形を変えたソレを優しく擦られてため息がもれた。
背中を駆け抜けていった快楽に、軽く目を瞑ると、ベルトが外されて、ジッパーを降ろされた。
窮屈だった場所から開放されて、一気に血が流れこみ。あきらかな形を現した俺を、要の手が下着ごしに触れて、上向きに向きを変えられる。
血流を邪魔するものがなくなって、完全に勃ちあがったのが見なくても分かった。
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