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「、、、了解。」
馬鹿みたいに、それだけしか言えず。
明日、飛行機が決まったら連絡するといわれて電話はきれた。
ぼんやりとしながら、ベッドに突っ伏す。
原西が明日、帰ってくる?
本当に?
ジワジワと嬉しさが込み上げてきて、口角があがる。
あと、数時間後に。
原西の腕のなかにいる自分を想像して、生まれて初めて地団駄を踏んだ。
もうベッドが広いだなんて、言っていられない。
早く寝て、明日のスケジュールを午前中に片付けてしまわないと。
始発で帰ってくるなら、本社には正午にはつくはずだ。
タイムリミットまでの短い時間を無駄にするわけにはいかない。
明日、原西にあえる。
そう思っただけで、さっきまでの気だるさはどこかに消えて。
浮き立つ心のまま、ベッドに潜り込んだ。
本当は、空港まで迎えにいきたいが、明日の仕事量を考えるとそういうわけにもいかず。
それでも。真っ暗な部屋で目をつむった僕の胸には、明々と明るい灯火がうつっていた。
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