第1章

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『 実彩子、今日は 来てくれて ありがとう。たくさん キラキラしたものを 見せてくれて ありがとう。これからも 貴女の 活躍を 応援してます。俺も 幸せになるから、早く 幸せにしてくれる人を 見つけろよな。今日は、本当に ありがとう。』 「 ふふ。拓哉らしいや。泣かせるなぁ。」 メッセージを 読み終えると、一筋の涙が 頬を伝う。 披露宴は、入場から 凝った演出で 始まり、新郎新婦の ご友人たちの 賑やかな 余興、涙なしでは 聞けない ご両親への手紙 などなど。 手紙を 読み終え、招待客を 見送る為に 一足先に 退場した 新郎新婦と ご両親たち。 「 あっ、もう こんな時間。行かなきゃ。」 時計は 15時を 指している。 一緒の テーブルだった 人たちに 挨拶をして 会場を出る。 『 ガチャ 』 扉を 開けると そこには 幸せそうな二人。
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