近寄らないで

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 いいよ。  見てないなら見てないで好都合じゃん。  上等じゃん。  もう勝手にしてやる。 「やります」  気がついたら、オレはそう声を張り上げていた。  六つの目が、一斉にオレに集中する。 「働かせてください」  茫然としたチカの白い顔を、この日初めてまっすぐに見つめた。  相変わらず大きくて澄んだ瞳が、動揺に震えながらオレを見つめ返してくる。  動揺してんのはこっちのほうだっつうの。  ……ドキドキする。  でも、近づきたい。  そばにいたい。  あんたからはっきり嫌いだと言われない限り、もう逃げてなんかやらないからな。  優しさにつけこんで、もっと近づいてやる。  悔しかったらオレを本気ではねつけてみろよ。  オレを怒らせた罰だバーカ。  ざまあみやがれ。
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