たとえ国を敵に回しても~

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「それなら俺にも任せてほしいな」 リビングのドアの方から声がしたため、振り向くとそこにはライナがドアに背もたれていた。 「ただいま~、なんか久しぶりに帰ってきたら面白い事になってんじゃん?俺も混ぜてよ」 …この主人公属性が…! 今完全に俺が主人公になる所だっただろ! 横からかっさらって行くな。 「友達はいいのか?」 「ん~…オーストラリアで追い詰めるまでいったんだけどさ、ギリギリに逃がしちまった」 「国外にか?」 「うん、そう言うわけで情報収集がてら今帰ってきた…ってわけ」 つくづくタイミングが良いなこの主人公属性は。 …そうでなきゃ、拾った甲斐が無いというものだけど。 「…ライナ兄、どこから居たの?」 「父さんがミィナに抱きついた辺りから…で、いつまで抱きついてるの…?」 「羨ましいだろ?柔らかくてぷにぷにしてて抱き心地最高」 「おとーさんの腕の中…なんだか安心する…」 真ん中の子も嫌がってないため俺はそのまましばらく抱く事にした。
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