たとえ国を敵に回しても~

10/25
前へ
/219ページ
次へ
「さて、お前も安心して寝ていいぜ」 「…大丈夫…?」 「ははっ、俺だぜ?こんな国一つぐらい敵に回した所で潰せるって」 「…おとーさんだったらホントにできそう」 「うん…ミィナ、父さんの強さはお前も手合わせしてるから分かるだろ?心配するだけ無駄だよ」 ライナが真ん中の子の手を取って寝室へ連れて行く。 「キリ、お前も悪魔祓いで疲れてるだろ?今回は休め」 「うーん…残念だけど、次回頑張る事にするね」 「ついでに子供達を寝かしつけてくれるか?」 「オッケー、子守唄でも歌っとくよん」 流石にその歳ともなると直ぐに理解してくれるから助かるぜ。 「んじゃ、あと10分…作戦会議といきますか」 先に戻ってきたライナに大まかに作戦を説明する。 「分かった、じゃあ俺は兵士狙いだな」 「生殺はお前に任せる」 「なるべくなら話し合いで終わらせたいけど」 ライナは甘い事を呟いて別荘の外で待機した。
/219ページ

最初のコメントを投稿しよう!

835人が本棚に入れています
本棚に追加