たとえ国を敵に回しても~

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「んじゃ、俺も行きますか…」 ライナに続いて国軍に向かって歩く。 「…お前ら誰だ?」 国軍の一番前にいる餓鬼が、近づいて来た俺とライナに問う。 「ミィナの兄だ!今退けば見逃してやる!だから撤退の指示を…!」 「ふん、俺の最後の慈悲を無下にするか…あの女…!必ず捕まえて俺の前で跪かせてやる!」 ライナの言葉が聞こえてないのか、それとも無視したのか分からんが… 会話が噛み合ってなかった。 「もう一度だけ言う!今撤退すれば間に合う、だから…!」 「この人数相手に見逃してやる…だって?あの女同様、お前も頭悪いのか?」 「ライナ、話し合いは無理そうだぜ?これ以上家に近づかれる前に片付けねえと」 「そっちは兄…じゃあ、お前は誰だ?」 餓鬼は偉そうに俺を見下した感じで聞く。
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