たとえ国を敵に回しても~

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「俺はあの子の父親だよ…お前偉そうにしてるけどさ、その親の七光りも今日までだぜ?」 「なに?父親だと…?父親など戸籍上だけの存在だったんじゃないか?それに…」 なーんか近頃の子供は会話のキャッチボールがし辛い。 「俺の逆鱗に触れたんだ…たとえ国王だろうが責任は取って貰わないとな」 「どう見てもその隣の奴と変わらない歳だろ!」 「ライナ、先手必勝」 俺が短く一言告げると、直ぐに餓鬼の後ろにいる臨戦態勢を取ってる兵士が数人倒れる。 「なに!?ふ、この1000の兵に勝てるとでも思ってるのか!行け!我が兵達よ!」 たかだか1000ごときで勝ち誇られても… この程度の兵じゃ人海戦術とは呼べないぜ? ライナが次々と兵を倒して進む中、餓鬼は後ろの方に逃げていた。 ま、ムカつくが餓鬼は生かして置いても問題は無いだろ。 まだ子供なんだし。 どうせ責任は現国王に取ってもらうつもりだからな。
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